「えんとつ町のプペル」えんとつ町に対する疑問が膨らんだので映画を観て確かめてきた
お休み中のブログですが、突然の映画感想での更新です
評価が二極化してる「えんとつ町のプペル」
映画未見の時から興味はありました
自分はネットで二極化してる低い評価の記事の方をおもしろおかしく見ていました
なので残念な映画かと思っていましたが、意外と高評価も多く
興行収入面では大成功の様子
実際のところはどうなのか?
映画を観ないと分からない、と思い行ってきました
映画を観る前から気になっていたところ
① 町が4000メートルの崖に囲まれた地形
なんで4000メートル?
どうやってそんな土地にあれだけの建造物が?原材料は?
② 中央銀行から隠れるために煙を出して見えなくしてる?
え?のろしみたいで逆に目立たないか?
そこで4000メートルの山なのか?火山の噴煙に見せてる?
でも日が差さないから農業はムリ?
海に出るのも禁止だから食料は何?
主食は缶詰って記事も見ましたが...(缶詰は冗談?)
実は貿易してるみたいな記事も見ていましたし
鉄道が引いてあるような絵も見ていました
貿易してるんだったら産業は?
作者のブログではえんとつ町は島って書いてましたので、貿易はガセかもしれません
又作者のブログでは煙は隠れる為というより、外の世界に住民が興味を持って出て行かないようにするためだとか
(出ていくことによって、結果中央銀行に見つかる事を恐れた)
③ 腐る通貨「エル」復活のために作った町
腐る通貨を使ってた時は経済が回って町が潤ってたからといって
その通貨復活の為だけに、わざわざ辺ぴな土地に引っ越するか?
まずは生活基盤が大事じゃない?豊かな土地とか
実はえんとつ町はその両方を兼ね備えた土地だった?
地下資源は宝の山?
でもその宝の山の貿易で儲かってるなら、地域通貨なんてどうでも良くね?
まあ島だったら貿易はしてないかもしれないですが...
その息子が腐るお金復活のために島に移り住み船を焼き、人々が島から出られないようにして、さらには空を煙で覆った?
住民は囚人か?本当の奴隷か?って思いますが?
観る前から町の事だけでもこれだけ疑問が湧いてました
他にもいっぱい疑問があり、映画をみてどれだけ解消するのか楽しみでした
映画を観ての感想
完成度の高い映画でした
映像のクォリティは最高です
えんとつ町とはブルーノがそう呼んでるだけで、巨大な工業都市のようでした
産業は結局謎ですが、貿易なしの自給自足の都市とは思えませんでした
ハロウィンダンスやトロッコアクションが唐突でついて行けない、という感想を多く見ていましたが
そんなに違和感はありませんでした
ただトロッコがジェットコースターのようになるアクションはインディジョーンズの焼き直しにしかならないとは思います
最近の映画は4DXも前提なんでしょうか?
プペル誕生のシーンは音量がものすごく大きく、うるさかったです
(映画館単体の音量ミスで冒頭だけ音が大きかった可能性もありますが)
音量がとても大きくて、魔王か神の誕生でも連想させてるのかと感じました
誕生時に竜巻も出来てるし、後半不思議な力で船も引き上げてたし
もう魔王の力で何でもできそう!(煙も吹っ飛ばせそう!!そしたら気球も爆薬もいらんな)
落ちてきた心臓も結局何だったのか?
最後自力で空へ帰りましたが... ?(だったら落ちてくんなよって)
ブルーノの心臓って話もありますけどね
ブレスレットが頭にあったからブルーノになったんじゃないの?
大体心臓がブルーノのだったら、死んでから1年の間に何があった?
心臓、たくましくなりすぎじゃない?
黒い煙でもっくもく
と言ってたし、ルビッチの職業がえんとつ掃除なので勝手に石炭を燃料としてる、産業革命のイギリスか昭和初期がイメージの町かと思ったら
ぜんぜん町も煙もきれいな、現代もしくは近未来感すらある町でした
火炎放射器みたいなものも出てたし(気球にも使ってました)
スコップがいるのは鉱山だけど、炭鉱かどうか分からなかったし
石炭なんて出てこないから石油がエネルギー源なのかなって想像しました
ラストでは煙も止めるので、実は原子力発電かも?って思いました(町の未来感からするとありえなくない)
ルビッチのおかげで、えんとつ掃除人の仕事はなくなりそうです
いいのか?
そのえんとつ掃除人ですが、服装が謎です
シルクハットに動き辛そうな上着
活躍シーンでは忍者みたいに見えてカッコ良かったけど…
えんとつ掃除人をカッコ悪く見せる必要は無いけど、カッコ良く見せる理由は?
他の住人より断然おしゃれだよね
必要ある?
実は憧れの職業だったりして...
なんて思っていたら、実はあの格好はドイツあたりの伝統的な煙突掃除夫の衣装が元だったみたいです
子供が煙突掃除なんて、ロミオと青い空みたいな過酷な底辺労働かと思いましたが、煙突掃除人には伝統的な職業という違った側面もあるようです
あの服装を着せるか着せないかで、設定上の社会的な立ち位置も大きく変わってくるようですね
まあ、そうなるとそんな社会に認められた伝統的、かつ危険な仕事に、小さい子供を使うかって話になるんですが…
町の産業が分からないし、他の人々が何の仕事をしてるのか
どれくらいの人が住んでいるのか、映画からは全く見えませんでした
(ゴミの量だけはえげつないです)
ルビッチは夢を持ってるけど、何にもしてない
結局プペルがやってあげてるだけ
絵本の頃から言われてる事でした
(絵本ではプペルの風船で飛ぶんですよね)
でも映画では気球はルビッチの発明のように見えたんですよ?
ルビッチが煙を爆薬で吹き飛ばそうと発想して
自分で図面を書き直してる様に見えました
(エンドロールの船も造ったかのような表現がありました)
映画の途中で熱せられた空気が軽くなるシーンが気球の伏線のようですが
それを見て気球を思いついて、空を目指したのなら
ルビッチ天才かよ!!!
って思いました
船をみたら普通は海を目指すでしょ...
ホントはどうなんでしょうか?
クライマックスに爆薬で煙を吹き飛ばすシーン
樽数個分の大量の火薬を風船で飛ばします
火薬そんなに使うんだ?
そのくらいないと厚い煙だもの、吹き飛ばせないか?
でも気球も吹っ飛ばされるのでは?
てか4000メートルの崖がくずれて町が大惨事になるのでは!!!
ど、どうなる!?(どうにもなる訳ないのに、ハラハラしました)
ドカーーーン
......... ((((;゚Д゚)))) あれ?
崖低っ!?
4000メートルの崖とは絵本の話でした
映画はストーリー変更で崖の高さも低く設定変更になってたようです
めっちゃ低かった
爆発して煙が吹っ飛ぶカットも無かったです
突然煙が晴れてて、美しい星空になってました
......まあいいか
観終わって思ったこと
星を見るというストーリーの為だけに作られた設定や
ラストシーンから逆算してちりばめられた伏線など
強引な感じで、観る前から感じてた疑問は何も解決せずそのまま残りました
(子供のルビッチを煙突掃除人にするための母親が車イスという設定も、なんだかなーです)
でも絵本が原作の子供向けの映画だもの、細かい事言ってもダメな気はしました
子供はそんな余計な事は考えないし
対象年齢がドラえもんやポケモンと同じと思ったら、どうでも良いですね
腐るお金もなくていい話です
いっそカットした方が良いです
こんな経済学を持ち出してくるから、ファンダジーで済む設定が、現実的にどうよ?ってなるんです
サロン商法も見え隠れするんです(?)
自分は泣くことも、感動も無かったですが
観る前からネガティブな情報やネタバレを見すぎたからと思います
高評価に納得しました
映像美は一見の価値あり
見て損は無い映画です
小保方さんの STAP細胞を思い出しました
ルビッチと似てる気がする?
「星はある」
「STAP細胞はありまぁす」
信じれば夢は叶う… かな?